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ステージの下手(客席側から見て左側)の舞台袖には、東映やセントラルアーツの黒沢満氏等からのお花が飾られていました。
9時半(ちょっと過ぎていたような気もしますが)、オープニングセレモニーが始まりました。ステージ上のスクリーンでは、村川監督の作品や現場のメイキングなどから作られたオープニングムービーが上映されました。
そのあと、村山市長や村川監督の同級生である映画祭実行委員会の委員長の方、市議会議長の方が映画祭のお祝いの言葉や村川監督を讃える言葉でご挨拶をされました。
そして、今回の映画祭のコーディネータである荒井幸博さんの登場。荒井さんも「村川組」のスタッフジャンパーを着ていらっしゃいました。続いて、村川監督が「西部警察」のテーマ曲でステージ上へ。
村川監督は、初めはちょっと緊張されていたような感じでしたが、笑顔でご挨拶をされました。村川監督は日活に入社されましたが、ちょうど日活が最盛期を過ぎ、斜陽になってきた時期で、日活が平仮名の「にっかつ」としてロマンポルノ路線に転換したころで、村川監督の監督デビュー作も日活ロマンポルノであったこと、何作かロマンポルノを撮ったけど、これは自分がやりたいことではなかったから、いったん監督業から離れ、山形に戻ってきた話をされました。その後、またテレビドラマの世界へいき、そして、松田優作さんとの「最も危険な遊戯」から始まる遊戯シリーズを撮り、今に至るというお話をされました。そして、今回のこの映画祭について、監督ご自身は、「45年の間、一生懸命頑張ってきた自分へのご褒美だと思っています」というお言葉とともに、映画祭実行委員会の方々へのねぎらいの言葉を述べられました。


オープニングセレモニーから、ほぼそのまま「最も危険な遊戯」の上映会に入りました。
上映会の前に、村川監督と荒井幸博さんの解説がありました。

それまで日活ロマンポルノの映画を作っていて、「これは自分が作りたかったものではない」と思った監督は、日活を退社し、山形へ戻られました。山形にいる間、台本を書いていたりしていたというお話もされました。監督が山形にいらしたときに、テレビで松田優作さんが「太陽にほえろ!」に出演されているのを見て、「今度撮るときは、こいつを使って撮りたい」と思ったそうです。その後、石原プロが「大都会」というドラマを制作するということで、その監督をすることになったということ、そして、松田優作さんに「大都会」の第4話「協力者」にゲスト出演として呼び、さらに「大都会PARTII」では優作さんをレギュラーに迎え、村川監督と松田優作さんのコンビが始まったそうです。そして、ドラマの監督をしながらも常に映画への思いが強かった監督は、優作さんと「必ず映画を撮ろう」という話をしていたそうです。
そして、「最も危険な遊戯」の撮影が始まりました。 予算が非常に少ない中、始まった撮影だったそうですが、このあと、「殺人遊戯」「処刑遊戯」などの遊戯シリーズ、そして、角川春樹氏に「最も危険な遊戯」を評価され、角川映画から「蘇える金狼」、そして、テレビの「探偵物語」そして「華麗なる追跡」まで優作さんとのコンビが続いたそうです。

そして、「最も危険な遊戯」の上映が始まりました。


BGM 「WHERE DO YOU GO FROM HERE?」で村川監督がステージへ登場されました。
村川監督はまず、この音楽について
「この曲が、もっともあぶない刑事のテーマ曲みたいなものです。」
とおっしゃいました。

簡単にあぶない刑事シリーズの紹介。
TVで放映されて映画が2本、その後続編でTV放映。その後すぐ上映がこの映画と言う話で、その後、「リターンズ」で復活した。とのことでした。

また、舘さんや恭兵さんの絶妙なコンビネーションについて話された後、
2人が出会ったころの話になりました。
その一言が・・・。

「はじめ、舘さんと恭兵さんは仲が余り良くなかった。
どんな感じかというと、良くどちらが先に現場に入るかとかで、張り合っていた。」

はじめの台詞に一瞬静まり返りましたが、最後の台詞に会場中大爆笑でした。
その影響もあってかTVシリーズ初めのころは硬かったと言うことを話されてました。
それを次第に崩していったそうです。

特に舘さんにはカッコいいところだけではなく、例えば、白い粉を用意しておいて転んだときにそれに顔を突っ込んでもらい、顔を真っ白にしたとか・・・。 そのような感じで崩していった(崩れていった?)そうです。また、上映される「もっともあぶない刑事」のときはこれで最後と言うことでノスタルジーに撮影したが、「リターンズ」で復活したときは、好きなようにやらせてもらったとのことでした。

ここで、荒井さんが、村川監督に「次回作などは・・・」と話をふられました。
これに対し、村川監督は言葉を濁していらっしゃいましたが、
「期待していいと思いますよ。」
との一言。これに会場中から大拍手。
荒井さんが
「それでは村川監督が監督と言うことで・・・?」
とふりましたが、それには
「どうですかね?」
とおっしゃいました。
この後すぐに映画の上映が始まりました。

(Special Thanks:わっこさん)

    

 

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